2026.08.03
前営業日のNY市場は、米大手ハイテク企業の好決算を受けた買いが入り、株式市場では主要指数がそろって上昇した。ダウ平均は0.53%高、S&P500は0.70%高、ナスダック総合指数は1.00%高となり、AI関連株への期待が相場を下支えした。一方、本日アジア時間には中東情勢の緊張緩和期待を背景に原油価格が大きく下落し、北海ブレントは83ドル台まで下げた。為替市場では、日米当局による協調介入後も追加介入への警戒感が残り、ドル円は一時155円台前半まで下落した後、156円台半ばで推移している。原油安でインフレ再燃懸念はやや和らいでいるものの、円相場では短期筋の円売りポジション解消も意識されやすい。全体としては、株式市場ではハイテク株主導の買いが続く一方、為替市場では介入警戒と米ドル安が重なり、ドル円の方向感が大きく変化した市場環境だったといえそうだ。
テクニカル的に見ると、ドル円は足元で156円台半ばに位置しており、今回は156.00円を維持できるかが焦点となりやすい。上値では156.80円から157.00円付近が直近レジスタンスとして意識されやすく、ここを明確に上抜けると157.50円付近まで戻りを試す展開となるかが焦点だ。一方、下値では156.00円から155.20円付近が目先のサポートとなり、ここを割り込むと155.00円、さらに154.50円付近まで下値を探る動きが強まる可能性がある。介入警戒が残るなかでは上値追いに慎重さが出やすいものの、米ISM製造業景況指数が強い内容となれば、米ドルの買い戻しが入りやすい。156円台では戻り売りと押し目買いが交錯しやすく、節目価格付近ではストップロスを巻き込んだ急変動に注意したい。
本日の指標は、15:00にドイツ6月小売売上高、15:30にスイス7月消費者物価指数(CPI)、16:00にトルコ7月消費者物価指数(CPI)とトルコ7月製造業購買担当者景気指数(PMI)、16:30にスイス7月製造業PMI、16:50にフランス7月製造業PMI(改定値)、16:55にドイツ7月製造業PMI(改定値)、17:00にユーロ圏7月製造業PMI(改定値)、17:30に英国7月製造業PMI(改定値)、22:45に米国7月製造業PMI(改定値)、23:00に米国7月ISM製造業景況指数と米国6月建設支出、24:00にメキシコ7月製造業PMIが予定されている。特に米ISM製造業景況指数は53台後半と、前回の53.3から改善が見込まれており、米製造業の底堅さを確認する材料となりそうだ。ユーロ圏製造業PMIは52.0での確定が見込まれており、欧州景気への見方にも影響しやすい。NY時間は米ISMを受けた米金利とドルの反応を確認しながら、ドル円が156円台を維持できるかを見極めたい。
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