2026.07.31
前日のNY市場は、米大手ハイテク企業の好決算を背景に買い戻しが強まり、株式市場では主要指数がそろって上昇した。S&P500は1.7%高、ダウ平均は1.2%高、ナスダック総合指数は2.8%高となり、AI関連株の反発が相場を押し上げた。一方、米4-6月期GDPは前期比年率1.5%と市場予想を下回り、成長率の鈍化も意識された。米6月PCEデフレーターは前年比3.7%と前回から伸びが鈍化したが、インフレ率はFRBの目標を上回っており、米金利見通しへの警戒感は残っている。為替市場では、介入観測を伴う円買いでドル円が一時大きく下落した後、本日アジア時間には日銀の政策金利据え置きも受けて160円台後半まで戻している。全体としては、株式市場ではハイテク株主導のリスク選好が戻る一方、ドル円では介入警戒と日米金利差をにらんだ神経質な値動きが続くNY市場だったといえそうだ。
テクニカル的に見ると、ドル円は足元で160円台後半に位置しており、今回は160.00円台を維持できるかが焦点となりやすい。上値では161.00円から161.50円付近が直近レジスタンスとして意識されやすく、ここを明確に上抜けると162.00円付近まで戻りを試す展開となるかが焦点だ。一方、下値では160.00円から159.50円付近が目先のサポートとなり、ここを割り込むと158.50円、さらに158.00円付近まで下値を探る動きが強まる可能性がある。前日の急落で上値追いには慎重さが出やすいものの、日銀の据え置きを受けて円買いが一服すれば、ドル円は戻りを試しやすい。19:00に公表される介入実績を前に、160円台後半ではストップロスを巻き込んだ反発と、介入警戒による再反落の双方に注意したい。
本日の指標は、16:55にドイツ7月失業者数とドイツ7月失業率、17:30に香港4-6月期域内総生産(GDP、速報値)、18:00にユーロ圏7月消費者物価指数(HICP、速報値)とユーロ圏7月HICPコア指数、19:00に日本外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)、21:00に南アフリカ6月貿易収支、21:30に米国4-6月期雇用コスト指数、カナダ5月月次国内総生産(GDP)、22:45に米国7月シカゴ購買部協会景気指数、23:00に米国7月ミシガン大学消費者態度指数・確報値が予定されている。特に米雇用コスト指数は前期比0.8%が見込まれており、賃金インフレの粘着性を確認する材料となりそうだ。ユーロ圏HICPは前年比2.9%、HICPコア指数は前年比2.4%が見込まれており、欧州の物価圧力とECBの政策見通しにも影響しやすい。NY時間は米雇用コスト指数とミシガン大学消費者態度指数を受けた米金利の反応を確認しながら、ドル円が160円台を維持できるかを見極めたい。
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