2026.07.29
前日のNY市場は、原油価格の下落で米金利上昇への警戒がやや和らぐ一方、FOMCを前に様子見姿勢も強まり、株式市場では主要指数がまちまちとなった。ダウ平均は1.0%高、S&P500は0.2%高となった一方、ナスダック総合指数は0.2%安となり、AI関連株や半導体株の下落が上値を抑えた。原油市場では中東情勢を巡る過度な警戒がいったん後退し、北海ブレントは82ドル付近まで下落した。米7月消費者信頼感指数は90.8と市場予想を下回り、米消費者心理の弱さも意識されたが、為替市場ではFOMCを控えて米ドルが底堅く推移した。ドル円は163円台後半で推移し、円は引き続き1986年以来の安値圏にとどまっている。全体としては、原油安と米金利低下がリスク心理を支える一方、FOMC後の政策メッセージと円安・介入警戒が意識されるNY市場だったといえそうだ。
テクニカル的に見ると、ドル円は足元で163円台後半に位置しており、今回は164.00円を明確に上抜けられるかが焦点となりやすい。上値では163.80円から164.00円付近が直近レジスタンスとして意識されやすく、FOMC後にドル買いが強まれば164.50円付近まで上値を試す展開となるかが焦点だ。一方、下値では163.50円から163.20円付近が目先のサポートとなり、ここを割り込むと163.00円、さらに162.50円付近まで下値を探る動きが強まる可能性がある。FOMCで政策金利が据え置かれても、ウォーシュFRB議長の会見でインフレ警戒や追加利上げの可能性が意識されれば、ドル円は再び上値を試しやすい。ただし、164円前後では日本当局による為替介入への警戒感も一段と強まりやすく、節目価格付近ではストップロスを巻き込んだ上振れと急反落の双方に注意したい。
本日の指標は、15:00にドイツ6月輸入物価指数、17:30に英国6月消費者信用残高と英国6月マネーサプライM4、20:00に米国MBA住宅ローン申請指数、27:00に米連邦公開市場委員会(FOMC)終了後の政策金利発表、27:30にウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長定例記者会見が予定されている。特にFOMCでは、政策金利が3.50〜3.75%で据え置かれるとの見方が中心だが、一部では利上げの可能性も意識されており、声明文と会見のトーンが米金利とドル円の方向感を左右しやすい。ドイツ輸入物価指数は前月比-0.7%、前年比6.0%が見込まれており、欧州の物価圧力を確認する材料となりそうだ。NY時間はFOMCを前に値動きが限られやすい一方、発表後はドル円が164円台を試すのか、介入警戒を背景に押し戻されるのかを見極めたい。
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