2026.07.28
前日のNY市場は、原油価格の大幅下落とAI関連株への慎重姿勢が交錯し、株式市場では主要指数がまちまちとなった。ダウ平均は0.51%高、S&P500は小幅高となった一方、ナスダック総合指数は0.18%安となり、ハイテク株の上値は重かった。原油市場では、米国とイランの軍事的緊張がいったん和らいだことを受けて売りが強まり、WTI原油は82ドル台まで下落した。原油安によりインフレ再燃への過度な警戒はやや後退したものの、FOMCを前に米利上げの可能性も一部で意識され、為替市場では米ドルが底堅く推移した。ドル円は本日アジア時間に163円台後半で推移し、円は引き続き1986年以来の安値圏にとどまっている。全体としては、原油安がリスク心理を支える一方、FOMC前の金利見通しと円安・介入警戒が意識されるNY市場だったといえそうだ。
テクニカル的に見ると、ドル円は足元で163円台後半に位置しており、今回は164.00円を前にした節目攻防型の見方が当てはまりやすい。上値では163.80円から164.00円付近が直近レジスタンスとして意識されやすく、ここを明確に上抜けると164.50円付近まで上値を試す展開となるかが焦点だ。一方、下値では163.50円から163.20円付近が目先のサポートとなり、ここを割り込むと163.00円、さらに162.50円付近まで下値を探る動きが強まる可能性がある。原油安で米金利上昇圧力が和らげばドル円の上値はやや抑えられやすいものの、FOMCで利上げに含みを残す見方が強まればドル買いが再び意識されやすい。164円前後では為替介入への警戒感も強まりやすく、節目価格付近では急な反発や反落に注意したい。
本日の指標は、米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目のほか、15:45にフランス7月消費者信頼感指数、21:30に米国6月卸売在庫、22:00に米国5月ケース・シラー住宅価格指数と米国5月住宅価格指数、23:00に米国7月リッチモンド連銀製造業指数と米国7月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)が予定されている。特に米消費者信頼感指数は92.4と前回の91.2から改善が見込まれており、米消費者心理が底堅さを維持できるかが焦点となる。リッチモンド連銀製造業指数は前回の4から改善が見込まれており、米製造業の地域景況感を確認する材料となりそうだ。NY時間はFOMCを巡る思惑と米住宅関連指標、消費者心理を受けた米金利の反応を確認しながら、ドル円が163円台後半を維持できるかを見極めたい。
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