2026.07.27
前営業日のNY市場は、原油価格がいったん反落し、株式市場では主要指数がまちまちとなった。ダウ平均は0.5%高となった一方、ナスダック総合指数は0.6%安となり、S&P500は方向感に欠ける推移となった。原油市場では、米国とイランの攻撃停止を巡る期待から北海ブレントが97ドルを下回る水準まで下落し、週明けアジア時間には92ドル台まで一段と下げた。原油高によるインフレ再燃懸念がやや和らいだことで米金利は低下し、為替市場では米ドルがやや上値の重い推移となっている。ドル円は163円台半ばで推移し、円は依然として1986年以来の安値圏にあるものの、原油反落を受けて一方向の円売りはやや落ち着いている。全体としては、原油高への過度な警戒がいったん後退する一方、米金利や円安・介入警戒をにらみながら方向感を探る週明けの市場環境だったといえそうだ。
テクニカル的に見ると、ドル円は足元で163円台半ばに位置しており、今回は163.50円前後を軸にしたレンジ継続型の見方が当てはまりやすい。上値では163.80円から164.00円付近が直近レジスタンスとして意識されやすく、ここを明確に上抜けると164.50円付近まで上値を試す展開となるかが焦点だ。一方、下値では163.30円から163.00円付近が目先のサポートとなり、ここを割り込むと162.80円、さらに162.50円付近まで下値を探る動きが強まる可能性がある。原油価格の反落で米金利上昇圧力が一服すれば、ドル円の上値はやや抑えられやすい。ただし、米耐久財受注が強い内容となればドル買いが再び意識される可能性もあり、164円前後ではストップロスを巻き込んだ上振れと介入警戒による反落の双方に注意したい。
本日の指標は、17:00にドイツ7月IFO企業景況感指数、21:00にメキシコ6月貿易収支、21:30に米国6月耐久財受注と米国6月耐久財受注(輸送用機器除く)が予定されている。特にドイツIFO企業景況感指数は86.0と前回の85.6から改善が見込まれており、欧州景気への見方を確認する材料となりそうだ。米耐久財受注は前月比1%台後半、輸送用機器を除くベースでは前月比0.8%が見込まれており、米企業の設備投資関連需要を見極めるうえで注目される。週明けは米国の主要指標が限られる一方、原油価格、米金利、円安警戒の動きがドル円の方向感を左右しやすい。NY時間は米耐久財受注を受けた米金利の反応を確認しながら、ドル円が163円台半ばを維持できるかを見極めたい。
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