ドル円163円台、ECB理事会と原油高で方向感探る

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2026.07.23

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ドル円163円台、ECB理事会と原油高で方向感探る

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ドル円163円台、ECB理事会と原油高で方向感探る
本日のポイント
  1. 1 欧州中央銀行(ECB)政策金利
  2. 2 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の定例記者会見

前日のNY市場は、主要テクノロジー企業の決算を控えた様子見姿勢と原油高への警戒感が重しとなり、株式市場では主要指数が小幅に下落した。ダウ平均は0.01%安、S&P500は0.14%安、ナスダック総合指数は0.57%安となり、AI関連株を中心に上値の重い展開となった。一方、原油市場では中東情勢の緊張拡大を背景に北海ブレントが前日に94ドル台で取引を終え、本日アジア時間には96ドル台まで上昇した。原油高によるインフレ再燃懸念から米金利には上昇圧力がかかり、為替市場では米ドルが底堅く推移した。ドル円は163円台前半で推移し、1986年以来の円安水準付近にとどまっている。全体としては、株式市場では高値圏での利益確定が出やすい一方、原油高と米金利上昇、円安進行による為替介入警戒が並ぶNY市場だったといえそうだ。

テクニカル的に見ると、ドル円は足元で163円台前半に位置しており、今回は163.00円を維持できるかが焦点となりやすい。上値では163.20円から163.50円付近が直近レジスタンスとして意識されやすく、ここを明確に上抜けると164.00円付近まで上値を試す展開となるかが焦点だ。一方、下値では163.00円から162.80円付近が目先のサポートとなり、ここを割り込むと162.50円、さらに162.00円付近まで下値を探る動きが強まる可能性がある。原油高を背景に米金利が高止まりすれば、ドル円は下げ渋りやすいものの、163円台では日本当局による為替介入への警戒感が強まりやすい。節目価格付近では、上値追いの動きと利益確定、介入警戒が交錯し、ストップロスを巻き込んだ急な値動きにも注意したい。

本日の指標は、20:00にトルコ中銀政策金利、21:15に欧州中央銀行(ECB)政策金利、21:30に米国前週分新規失業保険申請件数、米国前週分失業保険継続受給者数、カナダ5月小売売上高、21:45にラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の定例記者会見、22:00に南アフリカ準備銀行政策金利、23:00にユーロ圏7月消費者信頼感(速報値)が予定されている。特にECBの主要リファイナンス金利は2.40%で据え置きが見込まれており、声明文やラガルド総裁会見で原油高やインフレ見通しにどのような見解が示されるかが焦点となる。米新規失業保険申請件数は21.2万件、継続受給者数は180.7万人が見込まれており、米労働市場の底堅さを確認する材料となりそうだ。NY時間はECB理事会後のユーロの反応と米雇用関連指標を受けた米金利の動きを確認しながら、ドル円が163円台を維持できるかを見極めたい。

高橋 直人
高橋 直人

著者:高橋 直人

著者:高橋 直人

外資系大手証券会社にて10年以上にわたり為替ディーリング部門に従事。世界各国の金融市場を学ぶ中で、個人でも収益を上げられるFXの魅力に惹かれる。中長期のトレンド分析から、短期の指標トレード戦略まで幅広く対応。相場の「今」と「これから」を、経済指標・政策・地政学リスクと絡めながら論理的に読み解くのが得意。


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