2026.07.20
前日のNY市場は、前営業日となる金曜日にAI関連株や半導体株への売りが広がり、株式市場では主要指数がそろって下落した。ダウ平均は0.77%安、S&P500は1.01%安、ナスダック総合指数は1.40%安となり、ハイテク株主導でリスク選好が後退した。一方、週明けアジア時間には中東情勢の緊張が再び強まり、北海ブレントは90ドル台まで上昇した。原油高を受けてインフレ再燃への警戒感が強まり、米金利には上昇圧力がかかっている。為替市場では米ドルが底堅く、ドル円は162円台前半で推移し、直近高値の162.84円も意識されやすい水準にある。全体としては、AI関連株の調整と原油高がリスク選好を抑える一方、米金利上昇と円安・介入警戒が並ぶ週明けの市場環境だったといえそうだ。
テクニカル的に見ると、ドル円は足元で162円台前半に位置しており、今回は162.00円を維持できるかが焦点となりやすい。上値では162.50円から162.80円付近が直近レジスタンスとして意識されやすく、ここを明確に上抜けると163.00円付近まで上値を試す展開となるかが焦点だ。一方、下値では162.00円から161.80円付近が目先のサポートとなり、ここを割り込むと161.50円、さらに161.00円付近まで下値を探る動きが強まる可能性がある。原油高を受けた米金利上昇が続けばドル円の下値は限られやすいものの、162円台後半では日本当局による為替介入への警戒感も強まりやすい。週明けは流動性が偏りやすく、節目価格付近ではストップロスを巻き込んだ急な値動きにも注意したい。
本日の指標は、18:00にユーロ圏5月建設支出、21:30にカナダ6月消費者物価指数(CPI)、23:00に米国6月景気先行指数が予定されている。特にカナダCPIは、前月比-0.2%、前年比2.9%が見込まれており、前回からインフレ率が鈍化するかが焦点となる。発表後は市場予想との差を受けたカナダドルの反応にも注意したい。米国6月景気先行指数は前月比-0.1%が見込まれており、米景気の先行きに対する見方を確認する材料となりそうだ。週明けは米国の主要指標が限られる一方、中東情勢や原油価格、米金利の動きが市場心理を左右しやすい。NY時間はカナダCPIと米景気先行指数を受けた北米通貨の反応を確認しながら、ドル円が162円台を維持できるかを見極めたい。
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