湾岸リスク後退でドル円は160円の節目を維持できるか

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2026.06.15

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湾岸リスク後退でドル円は160円の節目を維持できるか

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湾岸リスク後退でドル円は160円の節目を維持できるか
本日のポイント
  1. 1 米国6月ニューヨーク連銀製造業景気指数
  2. 2 米国5月鉱工業生産

前週末のNY市場は、米国とイランを巡る合意期待が意識され、株式市場では主要指数が底堅く推移した。中東情勢の緊張緩和観測に加え、米株市場では大型上場案件を受けた投資家心理の改善も支えとなり、リスク選好がやや優勢となった。一方、原油市場ではホルムズ海峡の再開期待から供給不安が後退し、北海ブレントは大きく下落した。米10年債利回りは前営業日のNY時間では上昇したものの、週明けアジア時間には原油安を受けたインフレ警戒の後退から低下圧力が強まっている。為替市場では安全資産としての米ドル需要が後退し、ドル指数は10日ぶり安値圏まで軟化した一方、ドル円は160円前後で下値の堅い推移となった。全体としては、地政学リスクの後退を背景に株高・原油安・ドル安が並び、週明けにかけてリスクオン寄りの流れが強まる市場だったといえそうだ。

テクニカル的に見ると、ドル円は足元で160円前後に位置しており、160.00円の節目を維持できるかが短期的な焦点となる。上値では160.30円から160.50円付近が直近レジスタンスとして意識されやすく、ここを明確に上抜けると160.80円、さらに161.00円台を試す展開となるかに注目したい。一方、下値では159.70円から159.50円付近がサポートとして意識されやすく、この水準を割り込むと159.00円台前半まで下値を探る動きが強まる可能性がある。今回は節目攻防型の見方が当てはまりやすく、米ドル全体の軟化がドル円の上値を抑える一方、日銀会合を控えた円売りや160円前後での押し目買いも意識されやすい。160円付近では為替介入への警戒も残るため、節目を挟んでストップロスと利益確定が交錯し、値動きが荒くなる場面に注意したい。

本日の指標は、15:00にドイツ5月卸売物価指数(WPI)、15:30にスイス5月生産者物価指数、16:00にスイス5月SECO消費者信頼感指数、16:30にラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の発言、18:00にユーロ圏4月鉱工業生産とユーロ圏4月貿易収支、21:15にカナダ5月住宅着工件数、21:30に米国6月ニューヨーク連銀製造業景気指数、22:15に米国5月鉱工業生産と米国5月設備稼働率、23:00に米国6月NAHB住宅市場指数が予定されている。米国6月ニューヨーク連銀製造業景気指数は13.0と前回の19.6から低下が見込まれており、米製造業の勢いを確認する材料となる。米国5月鉱工業生産は前月比0.3%、設備稼働率は76.2%が見込まれており、米景気の底堅さと生産活動の持続性が焦点となりそうだ。NY時間は米指標を受けた米金利とドルの反応を確認しながら、ドル円が160円の節目を維持できるのか、それともリスクオンによるドル売りを背景に159円台へ押し戻されるのかを見極めたい。

高橋 直人
高橋 直人

著者:高橋 直人

著者:高橋 直人

外資系大手証券会社にて10年以上にわたり為替ディーリング部門に従事。世界各国の金融市場を学ぶ中で、個人でも収益を上げられるFXの魅力に惹かれる。中長期のトレンド分析から、短期の指標トレード戦略まで幅広く対応。相場の「今」と「これから」を、経済指標・政策・地政学リスクと絡めながら論理的に読み解くのが得意。


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