米PPIとECB理事会でドル円160円台の攻防

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2026.06.11

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米PPIとECB理事会でドル円160円台の攻防

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米PPIとECB理事会でドル円160円台の攻防
本日のポイント
  1. 1 欧州中央銀行(ECB)政策金利
  2. 2 米国5月生産者物価指数(PPI)

前日のNY市場は、米5月消費者物価指数(CPI)が前年比4.2%と高水準ながら市場予想に沿った内容となり、米利上げ観測の一段の高まりは限られた。一方、米国とイランを巡る軍事的緊張やAI・ハイテク株への売りが重しとなり、株式市場ではS&P500とナスダックを中心に主要指数が下落した。米10年債利回りは4.5%台半ばで高止まりし、原油市場では中東情勢への警戒から北海ブレントが93ドル台まで上昇した。為替市場では米ドルがやや上値を抑えられる場面もあったが、ドル円は160円台半ばで底堅く推移した。全体としては、米CPI通過後も株安・原油高・米金利高止まりが重なり、リスク選好が抑えられるNY市場だったといえそうだ。

テクニカル的に見ると、ドル円は足元で160円台前半から半ばに位置しており、上値では160.50円から160.80円付近が直近レジスタンスとして意識されやすい。ここを明確に上抜けると、161.00円台を試す展開となるかが焦点だ。一方、下値では160.00円前後が目先のサポートとなり、ここを割り込むと159.50円、さらに159.00円付近まで下値を探る可能性がある。今回はレンジ継続型の見方が当てはまりやすく、160円台を維持しながら上値を試すのか、節目を割り込んで調整色を強めるのかを確認したい。米PPIが予想を上回れば米金利上昇を通じてドル買いが強まる可能性がある一方、160円台半ばでは日本当局による為替介入への警戒も残るため、ストップロスと利益確定が交錯し、値動きが速まる場面に注意したい。

本日の指標は、18:00に南アフリカ1-3月期経常収支、20:00にトルコ中銀政策金利、21:00にメキシコ4月鉱工業生産、21:15に欧州中央銀行(ECB)政策金利、21:30に米国5月生産者物価指数(PPI)、米国前週分新規失業保険申請件数、米国前週分失業保険継続受給者数、カナダ4月住宅建設許可件数、21:45にラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の定例記者会見が予定されている。ECBは政策金利を0.25%引き上げる見通しで、利上げ後の追加引き締め姿勢やインフレ評価がユーロ相場の材料となりそうだ。米国5月PPIは前月比0.7%、前年比6.4%、コアPPIは前月比0.5%、前年比5.4%が見込まれており、前日のCPIに続いてインフレ圧力の広がりを確認する重要材料となる。NY時間はECB理事会後のユーロの反応と、米PPIを受けた米金利・ドル円の動きを確認しながら、160円台での攻防を見極めたい。

高橋 直人
高橋 直人

著者:高橋 直人

著者:高橋 直人

外資系大手証券会社にて10年以上にわたり為替ディーリング部門に従事。世界各国の金融市場を学ぶ中で、個人でも収益を上げられるFXの魅力に惹かれる。中長期のトレンド分析から、短期の指標トレード戦略まで幅広く対応。相場の「今」と「これから」を、経済指標・政策・地政学リスクと絡めながら論理的に読み解くのが得意。


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