2026.06.10
前日のNY市場は、米5月消費者物価指数(CPI)の発表を控え、インフレ再加速と米利下げ観測の後退への警戒が意識された。株式市場ではAI・ハイテク株への売りが再び強まり、S&P500とナスダックは下落した一方、ダウは小幅に上昇し、主要指数はまちまちの展開となった。米10年債利回りは高止まりし、米金利の先高観がドルを下支えした。原油市場では、イランとイスラエルの攻撃停止を受けてNY時間に北海ブレントが91ドル台まで下落したものの、本日アジア時間には米国とイランの緊張再燃を背景に90ドル台前半で下げ渋っている。為替市場では米ドルが底堅く推移し、ドル円は160円台前半から半ばにかけて推移した。全体としては、米CPIを前にリスク選好が抑えられる一方、米金利高・中東情勢・原油価格への警戒が重なり、ドル円の上値を試しやすいNY市場だったといえそうだ。
テクニカル的に見ると、ドル円は足元で160円台前半から160円台半ばに位置しており、上値では160.50円付近が直近レジスタンスとして意識されやすい。ここを明確に上抜けると、161.00円台を試す展開となるかが焦点だ。一方、下値では160.00円前後が目先のサポートとなり、ここを割り込むと159.50円、さらに159.00円付近まで下値を探る動きが強まる可能性がある。今回はレジスタンス突破型の見方が当てはまりやすく、米CPIが予想を上回れば米金利上昇とドル買いを通じて、160.50円前後の上抜けを試す展開となりやすい。ただし、160円台半ばでは日本当局による為替介入への警戒も強まりやすく、節目価格付近ではストップロスと利益確定が交錯し、値動きが荒くなる可能性に注意したい。
本日の指標は、08:50に日本5月国内企業物価指数、10:30に中国5月生産者物価指数(PPI)と中国5月消費者物価指数(CPI)が発表された。日本の国内企業物価指数は前月比0.9%、前年比6.3%と予想を上回り、中国PPIは前年比3.9%で予想と一致、中国CPIは前年比1.2%と予想をやや下回った。20:00に米国MBA住宅ローン申請指数、21:30に米国5月消費者物価指数(CPI)、22:45にカナダ銀行の政策金利、27:00に米国5月月次財政収支が予定されている。米国5月CPIは前月比0.5%、前年比4.2%、コアCPIは前月比0.3%、前年比2.9%が見込まれており、原油高や中東情勢を背景にインフレ圧力がどこまで強まっているかが焦点となる。また、カナダ銀行は政策金利を2.25%に据え置く見通しで、声明文の物価・景気判断にも注目が集まりそうだ。NY時間は米CPIを受けた米金利とドルの反応を確認しながら、ドル円が160円台半ばを上抜けるのか、それとも介入警戒を背景に上値を抑えられるのかを見極めたい。
新規口座開設で
18,000円プレゼント!