2026.06.09
前日のNY市場は、前週末の強い米雇用統計を受けた米利下げ観測の後退が引き続き意識され、米10年債利回りは高止まりした。株式市場では半導体・ハイテク株の反発が支えとなる一方、金利上昇への警戒も残り、主要指数はまちまちの展開となった。イスラエルとイランを巡る停戦期待を背景に、原油価格は一時の上昇分を一部縮小しながらも、北海ブレントは94ドル台で推移し、中東情勢を巡る不透明感は残っている。為替市場では米ドルが2カ月ぶり高値圏で推移し、ドル円は160円台前半で底堅く推移した。全体としては、米金利高・ドル高を背景にドル円の上値が試される一方、160円台では日本当局による為替介入への警戒も意識されるNY市場だったといえそうだ。
テクニカル的に見ると、ドル円は足元で160円台前半に位置しており、上値では160.30円から160.50円付近が直近レジスタンスとして意識されやすい。ここを明確に上抜けると161.00円台を試す展開となるかが焦点だ。一方、下値では160.00円前後が目先のサポートとなり、ここを割り込むと159.50円、さらに159.00円付近まで下値を探る可能性がある。今回はサポート維持型の見方が当てはまりやすく、160円台を維持できるかが短期的な焦点となる。米貿易収支や中古住宅販売件数を受けて米金利とドルが再び上向く場合は、節目価格付近でストップロスを巻き込みながら値動きが速まる場面に注意したい。
本日の指標は、15:00にドイツ4月鉱工業生産とドイツ4月貿易収支、18:30に南アフリカ1-3月期国内総生産(GDP)、21:00にメキシコ5月消費者物価指数(CPI)、21:30に米国4月貿易収支とカナダ4月貿易収支、23:00に米国5月中古住宅販売件数と米国4月卸売売上高が予定されている。米国4月貿易収支は564億ドルの赤字、中古住宅販売件数は年率換算406万件が見込まれており、米景気の底堅さや住宅市場の状況を確認する材料となる。NY時間は米指標を受けた米金利とドルの反応を確認しながら、ドル円が160円台前半を維持できるのか、それとも介入警戒を背景に上値を抑えられるのかを見極めたい。
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