2026.06.03
前日のNY市場は、AI関連株への期待が支えとなる一方、中東情勢への警戒も残るなか、株式市場では主要指数が小幅に上昇した。S&P500種とダウ平均は上昇し、ナスダック総合も小幅高となった。原油市場では中東情勢を巡る緊張が再び意識され、WTI原油は94~95ドル台へ上昇した。米10年債利回りは大きく崩れず、雇用関連指標の底堅さも意識されるなか、為替市場では米ドルが底堅く推移した。ドル円は159円台後半まで上昇し、160円の節目に接近したことで、日本当局による為替介入への警戒も強まっている。全体としては、AI関連株主導のリスク選好と原油高によるインフレ警戒が並行し、ドル円では160円の節目を前に神経質なNY市場だったといえそうだ。
テクニカル的に見ると、ドル円は足元で159円台後半から160円近辺に位置しており、上値では160.00円前後が直近レジスタンスとして強く意識されやすい。ここを明確に上抜けると160.50円付近まで上値を試す展開となるかが焦点だ。一方、下値では159.50円前後が目先のサポートとなり、ここを割り込むと159.00円、さらに158.50円付近まで下値を探る可能性がある。今回は節目攻防型の見方が当てはまりやすく、160円台では介入警戒や利益確定売りが出やすい。米ADP雇用統計やISM非製造業景況指数を受けて米金利とドルが上振れる場合は、ストップロスを巻き込んだ急変動に注意したい。
本日の指標は、16:50にフランス5月サービス部門PMI改定値、16:55にドイツ5月サービス部門PMI改定値、17:00にユーロ圏5月サービス部門PMI改定値、17:30に植田和男日銀総裁の発言と英国5月サービス部門PMI改定値、21:15に米国5月ADP雇用統計、22:45に米国5月サービス部門PMI改定値と総合PMI改定値、23:00に米国5月ISM非製造業景況指数、27:00に米地区連銀経済報告(ベージュブック)が予定されている。米ADP雇用統計は12.0万人、米ISM非製造業景況指数は53.8が見込まれており、米労働市場とサービス業の底堅さを確認する材料となる。NY時間は米雇用・サービス業指標を受けた米金利とドルの反応を確認しながら、ドル円が160円の節目を明確に上抜けるのか、それとも介入警戒を背景に上値を抑えられるのかを見極めたい。
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