2026.05.29
前日のNY市場は、米物価指標を消化しつつ、米国とイランを巡る停戦延長やホルムズ海峡の航行制限解除への期待がリスク心理を下支えし、株式市場では主要指数が上昇した。S&P500種は7,563.63で0.6%高、ナスダック総合は26,917.47で0.9%高となり、ダウ平均も50,668.97で小幅に上昇した。米10年債利回りは低下し、金利上昇への警戒はいったん和らいだ。原油市場では供給不安の後退が意識され、北海ブレントは前日までの上昇を一部巻き戻す動きとなった。為替市場では安全資産としての米ドル需要が後退し、ドル円は159円台前半までやや上値を抑えられた。全体としては、株高と米金利低下が並行するなか、160円の節目を前に為替市場では介入警戒も意識されるNY市場だったといえそうだ。
テクニカル的に見ると、ドル円は足元で159円台前半から半ばに位置しており、上値では159.50円から159.80円付近が直近レジスタンスとして意識されやすい。ここを明確に上抜けると160.00円の節目を試す展開となるかが焦点だ。一方、下値では159.00円前後が目先のサポートとなり、ここを割り込むと158.50円、さらに158.00円付近まで下値を探る可能性がある。今回は節目攻防型の見方が当てはまりやすく、160円手前では為替介入警戒や利益確定売りが強まりやすい。カナダGDPや米シカゴPMIを受けて北米時間の金利・通貨が動く場合は、節目価格付近でストップロスを巻き込みながら値動きが速まる場面に注意したい。
本日の指標は、16:55にドイツ5月失業者数と失業率、18:20にベイリー英中銀(BOE)総裁の発言、21:00にドイツ5月消費者物価指数(CPI、速報値)、21:30にカナダ1-3月期国内総生産(GDP)と米国4月卸売在庫、22:45に米国5月シカゴ購買部協会景気指数が予定されている。カナダGDPは前期比年率1.5%、米シカゴ購買部協会景気指数は50.3が見込まれており、北米景気の底堅さを確認する材料となる。週末を前に、NY時間はカナダGDPや米シカゴPMIを受けた米ドル・カナダドル・米金利の反応を確認しながら、ドル円が160円の節目を試すのか、それとも介入警戒を背景に上値を抑えられるのかを見極めたい。
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