2026.05.14
前日のNY市場は、米4月生産者物価指数(PPI)の伸びが強まり、インフレ警戒が残るなかで米金利とドルが上昇する展開となった。株式市場では金利上昇を受けて上値の重さが意識されたが、ハイテク株の一角には底堅さも残った。米10年債利回りは4.4%台後半へ上昇し、ドル指数も上向きとなった一方、原油価格は中東情勢を巡る供給不安が残るなかで高値圏を維持した。為替市場では、米利下げ観測の後退を背景にドル買いが入りやすく、ドル円は157円台後半で推移している。全体としては、インフレ警戒と株価の上値の重さが意識されるなか、米金利とドルが下支えされるNY市場だったといえそうだ。
テクニカル的に見ると、ドル円は足元で157円台後半に位置しており、上値では158.00円前後が目先の節目として意識されやすい。ここを明確に上抜けると158.50円、さらに159.00円方向への戻りを試す展開となるかが焦点だ。一方、下値では157.50円前後が最初のサポートとなり、ここを割り込むと157.00円、さらに156.50円付近まで下値を探る可能性がある。今回はレジスタンス突破型の見方を軸にしたいが、158円台では為替介入警戒も再び意識されやすいため、米小売売上高や失業保険申請件数をきっかけに、節目価格付近で値動きが荒くなる可能性に注意したい。
本日の指標は、15:00に英国1-3月期GDP速報値、21:30に米国4月小売売上高、前週分新規失業保険申請件数、4月輸入物価指数、23:00に米国3月企業在庫が予定されている。米小売売上高は前月比0.5%、自動車を除く小売売上高は0.6%の増加、新規失業保険申請件数は20.5万件が見込まれており、米個人消費と労働市場の底堅さを確認する材料となる。NY時間は小売売上高を受けた米金利とドルの反応を確認しながら、ドル円が158円台を試すのか、それとも介入警戒や利益確定売りに上値を抑えられるのかを見極めたい。
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