2026.09.08
前日のNY市場は、レイバー・デーで米株式・債券市場が休場となり、薄商いの中で為替と原油の値動きが目立った。前週末の米雇用統計では8月非農業部門雇用者数が16.2万人増と予想を大きく上回り、9月の米利上げ観測が強まったものの、週明けの為替市場では日銀の追加利上げ観測を背景とした円買いが優勢となった。ドル円は156.28円から154.06円まで下落し、154.36円付近で終了した。一方、中東情勢への警戒を背景に原油価格は上昇し、ブレント原油は97ドル台へ上伸。米国休場で株式市場から明確なリスクオン・リスクオフの方向感は示されなかったものの、円高と原油高が同時進行する展開となった。
テクニカル的に見ると、ドル円は前日の安値154.06円を本日のアジア時間に下抜け、一時152.89円まで下落した。これまで下値として意識されていた154円付近は、戻り局面では上値抵抗として意識されやすい。足元では153円台へ戻しているため、まずは本日安値の152.89円付近を維持できるかが焦点となる。152円台後半を明確に割り込めば152円の節目が意識されやすく、その先では150円も大きな心理的水準となる。一方で154円を回復できれば、急速な円高に対する調整が入る可能性もある。短期間で値幅が大きく拡大しているため、節目付近ではストップロスを巻き込んだ急変動にも注意したい。
本日の指標は、15:00のドイツ7月貿易収支、15:45のフランス7月貿易収支・経常収支、18:00の南アフリカ4-6月期GDP、28:00の米国7月消費者信用残高が予定されている。南アフリカGDPは前期比-0.1%、前年同期比1.2%が予想されており、結果次第ではランド関連通貨の値動きが強まる可能性がある。米消費者信用残高は116.5億ドルの増加予想。さらに、連休明けのNY時間では米10年債利回りが4.8%近辺へ上昇するのか、原油高がインフレ警戒をさらに強めるのかにも注意が必要だ。欧州時間からNY時間にかけて、ドル円153円台を中心とした値動きを見極めたい。
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