2026.08.21
前日のNY市場は、米長期金利の上昇と原油高、主要小売企業の決算失望が重しとなり、株式市場では主要指数がそろって下落した。ダウ平均は1.32%安、S&P500は0.87%安、ナスダック総合指数は1.00%安となり、消費関連株やハイテク株を中心に売りが広がった。米新規失業保険申請件数は20.6万件と市場予想を下回り、フィラデルフィア連銀製造業景気指数も47.4と前回から上昇したことで、米景気の底堅さと金利高止まりが意識された。米10年債利回りは4.7%台、30年債利回りは5.2%台へ上昇し、株式市場の重しとなった。原油市場では中東情勢を巡る不透明感が続き、北海ブレントは90ドル台前半で推移している。為替市場では米ドルが主要通貨に対して上値の重い展開となる一方、ドル円は159円前後で推移しており、全体としては金利高・原油高・株安が重なるなか、週末を前にリスク選好が抑えられるNY市場だったといえそうだ。
テクニカル的に見ると、ドル円は足元で159円前後に位置しており、159.50円から160.00円付近のレジスタンスを明確に上抜けられるかが焦点となりやすい。上値では160.00円が心理的な節目として意識されやすく、ここを突破すると160.50円、さらに161.00円付近まで上値を試す展開となるかが焦点だ。一方、下値では158.50円から158.00円付近が目先のサポートとなり、158.00円を割り込むと157.50円、さらに157.00円付近まで下値を探る動きが強まる可能性がある。米欧PMIが景気の底堅さを示せば、米金利やリスク心理の反応を通じてドル円の下支え材料となりやすい。ただし、160円に接近する局面では介入警戒も強まりやすく、週末を前にしたポジション調整とあわせて、節目価格付近ではストップロスを巻き込んだ急変動に注意したい。
本日の指標は、15:00に英国7月小売売上高、15:45にフランス8月企業景況感指数、16:15にフランス8月製造業・サービス業PMI速報値、16:30にドイツ8月製造業・サービス業PMI速報値、17:00にユーロ圏8月製造業・サービス業PMI速報値、17:30に英国8月製造業・サービス業PMI速報値、21:30にカナダ6月小売売上高、22:45に米国8月製造業・サービス業・総合PMI速報値、23:00にユーロ圏8月消費者信頼感速報値が予定されている。特にユーロ圏PMIは製造業が51.8、サービス業が51.5、米国PMIは製造業が53.9、サービス業が54.0、総合が53.9と見込まれており、米欧の景況感格差を確認する材料となる。英国小売売上高やカナダ小売売上高も消費動向を見極めるうえで注目されやすい。週末を控え、NY時間は米PMIを受けた米長期金利とドル円の反応を確認しながら、159円台を維持して160円方向へ戻せるかを見極めたい。
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