2026.07.16
前日のNY市場は、米6月卸売物価指数(PPI)が市場予想を下回ったことでインフレ鈍化への期待が強まり、株式市場では主要指数がそろって上昇した。S&P500は0.4%高、ナスダック総合指数は0.6%高、ダウ平均は0.3%高となり、米金利低下を背景に株式市場ではリスク選好の流れが続いた。米PPIは前月比-0.3%と市場予想の横ばいを下回り、前日のCPIに続いて物価上昇圧力の緩和が意識された。為替市場では米ドル売りが優勢となり、ドル円は一時161円台後半まで下落したものの、本日アジア時間には162円前後で下げ渋っている。原油市場では中東情勢への警戒感から北海ブレントが85ドル近辺で高止まりしており、インフレ再燃への警戒も完全には後退していない。全体としては、米インフレ鈍化による株高・金利低下と、原油高による物価警戒が並ぶNY市場だったといえそうだ。
テクニカル的に見ると、ドル円は足元で162円前後に位置しており、今回は161.80円から162.50円付近のレンジ継続型の見方が当てはまりやすい。上値では162.30円から162.50円付近が直近レジスタンスとして意識されやすく、ここを明確に上抜けると162.80円、さらに163.00円付近まで戻りを試す展開となるかが焦点だ。一方、下値では161.80円から161.50円付近が目先のサポートとなり、ここを割り込むと161.00円付近まで下値を探る動きが強まる可能性がある。米CPIとPPIの下振れを受けたドル売りが続くか、本日の米小売売上高で米消費の動向が確認されるかによって、短期的な方向感が変わりやすい。162円台半ばでは為替介入への警戒感も残るため、指標発表後の急な反発や反落に注意したい。
本日の指標は、18:00にユーロ圏5月貿易収支、21:15にカナダ6月住宅着工件数、21:30に米国6月小売売上高、米国6月小売売上高(除自動車)、米国前週分新規失業保険申請件数、米国前週分失業保険継続受給者数、米国7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、23:00に米国7月NAHB住宅市場指数、米国6月住宅販売保留指数、米国5月企業在庫が予定されている。特に米小売売上高は前月比0.2%、除自動車では前月比-0.1%が見込まれており、インフレ鈍化後の米消費の勢いを確認する材料となりそうだ。新規失業保険申請件数は21.7万件、フィラデルフィア連銀製造業景気指数は13.0が見込まれており、米景気の底堅さを示す内容となればドル円の下値を支える可能性がある。NY時間は米小売売上高と雇用関連指標を受けた米金利の反応を確認しながら、ドル円が162円前後を維持できるかを見極めたい。
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