ドル円162円前後、米PPIとカナダ中銀で方向感探る

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2026.07.15

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ドル円162円前後、米PPIとカナダ中銀で方向感探る

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ドル円162円前後、米PPIとカナダ中銀で方向感探る
本日のポイント
  1. 1 米国6月卸売物価指数(PPI)
  2. 2 カナダ銀行政策金利

前日のNY市場は、米6月消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことを受けて、株式市場では主要指数がそろって上昇した。S&P500は0.38%高、ナスダック総合指数は0.90%高、ダウ平均は0.02%高となり、インフレ鈍化を好感した買いが優勢となった。米CPIは前年比3.5%、前月比-0.4%となり、前月の前年比4.2%から伸びが鈍化したことで、米利上げ観測は後退した。米10年債利回りは低下し、為替市場では米ドル売りが優勢となった一方、ドル円は162円前後で推移し、円は40年ぶり安値圏にとどまっている。原油市場では中東情勢への警戒感から高値圏での推移が続き、インフレ再燃への懸念は完全には後退していない。全体としては、米CPIの下振れでリスク選好が戻る一方、原油高と円安・介入警戒が残るNY市場だったといえそうだ。

テクニカル的に見ると、ドル円は足元で162円前後に位置しており、今回は162.00円を維持できるかが焦点となりやすい。上値では162.30円から162.50円付近が直近レジスタンスとして意識されやすく、米PPIが市場予想を上回れば、米金利の反発とともに162.80円、さらに163.00円付近まで上値を試す展開となるかが焦点だ。一方、下値では161.80円から161.50円付近が目先のサポートとなり、ここを割り込むと161.00円付近まで下値を探る動きが強まる可能性がある。米CPI後のドル売りが続くか、PPIやFRB議長発言を受けてドル買いが戻るかによって方向感が変わりやすい。162円台半ばでは為替介入への警戒感も強まりやすく、節目価格付近ではストップロスを巻き込んだ値動きに注意したい。

本日の指標は、18:00にユーロ圏5月鉱工業生産、20:00に米国MBA住宅ローン申請指数、21:30に米国7月ニューヨーク連銀製造業景気指数、米国6月卸売物価指数(PPI)、米国6月卸売物価指数(PPIコア指数)、カナダ5月製造業出荷、カナダ5月卸売売上高、22:45にカナダ銀行政策金利、23:00にウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長発言、27:00に米地区連銀経済報告(ベージュブック)が予定されている。特に米PPIは、前年比6.2%、前月比0.0%、コア指数は前年比5.2%、前月比0.3%が見込まれており、前日のCPI下振れ後に企業物価面でも価格上昇圧力が和らぐかが焦点となる。カナダ銀行は政策金利を2.25%に据え置く見通しで、声明文の景気・物価判断によってはカナダドルが動意づく可能性がある。NY時間は米PPI、FRB議長発言、ベージュブックを受けた米金利の反応を確認しながら、ドル円が162円前後を維持できるかを見極めたい。

高橋 直人
高橋 直人

著者:高橋 直人

著者:高橋 直人

外資系大手証券会社にて10年以上にわたり為替ディーリング部門に従事。世界各国の金融市場を学ぶ中で、個人でも収益を上げられるFXの魅力に惹かれる。中長期のトレンド分析から、短期の指標トレード戦略まで幅広く対応。相場の「今」と「これから」を、経済指標・政策・地政学リスクと絡めながら論理的に読み解くのが得意。


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