2026.06.26
前日のNY市場は、米国のインフレ指標が市場予想に沿ったことで前日までの米ドル高が一服する一方、株式市場では主要指数がまちまちとなった。ダウ平均は小幅に上昇し、S&P500はほぼ横ばい、ナスダックは大型ハイテク株の上値の重さから下落した。米5月個人消費支出(PCE)デフレーターは前年比4.1%と予想通りとなり、米利上げ観測は残りながらも、短期的には過度なドル買いが一服した。米10年債利回りはやや低下し、原油市場では中東情勢を巡る供給不安の後退を背景に上値の重い推移が続いた。為替市場では米ドル指数が高値圏を維持し、ドル円は161円台後半で推移した。全体としては、米インフレ警戒が残るなかでドル高の勢いはいったん落ち着いたものの、円安と日本当局による為替介入警戒が続くNY市場だったといえそうだ。
テクニカル的に見ると、ドル円は足元で161円台後半に位置しており、上値では161.90円から162.00円付近が直近レジスタンスとして意識されやすい。ここを明確に上抜けると、162.50円付近まで上値を試す展開となるかが焦点だ。一方、下値では161.50円前後が目先のサポートとなり、ここを割り込むと161.00円、さらに160.50円付近まで下値を探る可能性がある。今回はサポート維持型の見方が当てはまりやすく、161.50円付近を保てるかどうかが週末前の方向感を左右しそうだ。東京CPIは生鮮食品を除く指数が前年比1.6%と予想通りとなり、前月の1.3%から伸びが加速した。日銀の追加利上げ観測を完全に後退させる内容ではないが、ドル円の上値では引き続き米金利高・ドル高と為替介入警戒が交錯しやすい。162円の節目付近ではストップロスを巻き込んで値動きが強まる可能性がある一方、週末を前に利益確定売りで押し戻される展開にも注意したい。
本日の指標は、08:30に日本6月東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食品除く、前年同月比)が発表され、このあとは、21:00にメキシコ5月貿易収支、21:30に米国5月卸売在庫、23:00に米国6月ミシガン大学消費者態度指数・確報値が予定されている。東京CPIは前年比1.6%となり、市場予想と一致した一方、前月の1.3%から上昇したため、日銀の物価判断や追加利上げへの思惑を残す内容となった。米5月卸売在庫は前月比0.4%が見込まれており、在庫調整の進み具合が確認される。米6月ミシガン大学消費者態度指数・確報値は50.0が予想されており、速報値48.9から上方修正されるかが焦点だ。米PCEを通過した後だけに、NY時間は消費者心理やインフレ期待の内容を受けた米金利とドル指数の反応を確認しながら、ドル円が162円の節目を試すのか、それとも週末前の利益確定や介入警戒を背景に161円台前半へ押し戻されるのかを見極めたい。
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